建築家・濱川はるかさんによる、東京都板橋区の自邸マンションリノベーションプロジェクトです。
通勤の利便性と将来的な資産性を重視して物件探しをスタート。
成増の都心へ30分圏内というアクセスの良さに加え、駅から徒歩10分以内という好立地、そして何より日当たりの良さが決め手となり、ご夫婦はこのマンションを選ばれました。
濱川さんは京都ご出身で、京町家をコンセプトに設計が進められました。
日当たりの良いリビングは町家における「奥の間」として計画され、玄関から廊下を通ってキッチン、そして奥庭に見立てたバルコニーへとつながる動線は、「通り庭」を想起させる構成となっています。
マンションは壁式構造であるため、既存の壁や間取りを活かしつつ、町家の空間的特徴を住戸内に取り込む工夫が施されています。
濱川さんは、購入前に竣工図を確認し、さらに管理会社へのヒアリングを通じて、一部の増設壁が撤去可能であることや、屋上断熱材の更新がすでに完了していることを確認しました。
これにより、工事範囲を必要最小限に絞り、無理のない経済的なリノベーションを実現する計画としています。
独創的な設計でありながら、常に意識されたのは「多くの人が住みやすいと感じる視点」です。2LDKという間取りの基本骨格を崩さないことで、将来の住み手を選ばない普遍性を備えつつ、建築家ならではの素材使いと光の操作が光る、唯一無二の住まいが完成しました。
- 住所:東京都板橋区
- 構造規模:鉄筋コンクリート造のマンションの最上階
- 設計・監理:濱川はるか
- ファイナンス:佐井以諾
- 施工:株式会社a-tech
- 不動産コンサルティング:創造系不動産/飯山理帆
- 竣工写真:佐藤稜