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不動産の仕事不動産の仕事について

創造系不動産の不動産事業とは

創造系不動産の業務メニューは、大きく「土地や建物の仲介業」と「不動産コンサルティング業」の2つに分かれます。以下、それぞれの概要をご説明したいと思いますが、共通しているのは、やはり建築家との協働に特化していることです。
自分だけのオンリーワンの住宅を作りたい建て主、クリエイティブな事業のための空間を生み出したい建て主、古い建物を甦らせるリノベーションのための技術力が欲しい建て主。彼らのビジョンを実現するためには、私たちは建築家が一気通貫してプロジェクトを牽引することがベストであると考えています。その時に必要となる、不動産、権利関係、資金やローン、収支計算、企画やリーシングなどの実務力を全般的に提供するのが創造系不動産です。
プロジェクトの依頼は、住宅でも大規模施設であっても、ほぼ全て建築設計事務所からアサインされます。私たちが高い不動産の知識と技術を研鑽し続ける姿勢をご評価頂いていることと、もともと創造系不動産のメンバーが全員、建築設計の技術者またはデザイナー出身者であり、ものづくりへの愛情を持ち続けることが、建て主と設計事務所からの信頼を得ていると思います。

土地や建物の仲介業

土地やマンションを購入して、建築家にオンリーワンの空間を生み出して欲しい建て主のサポートをする業務です。「売買仲介」と呼ばれ、不動産を売却したい人と、購入したい人を、多くの不動産会社によるネットワークでつなぎ合わせ、取引が行われていますが、実は建築と不動産のあいだの壁のために、建て主はそのスタートラインで方向性を誤ってしまうことが多々置きます。

例えば図のようなケースの場合、多くの建て主、また仲介会社はAかBの二者択一であれば、明るさを理由にAの土地の購入検討に入るでしょう。しかし建築家であれば、Bのほうがより明るい(しかも安い)可能性に気が付くのです。 この入口でのミスを起こさないためには、創造系不動産のVFRDCMのフローの通り、建築家が土地探しの段階で現地を見ていること、これに尽きます。非常にシンプルなことです。しかしこれが実際は、通常の企業では難しいのです。この当たり前のことを実行し続け、そして建て主と建築家と創造系不動産の望ましい関係を生むことが、私たちの価値提供だと考えています。(詳しくはケース「右か左、どちらを買うか」『建築と不動産のあいだ』P125 学芸出版社/2015年)

不動産購入や仲介の流れについては、詳しくは仲介サービスのフローで説明します。

オーナーの事業を伴走する
不動産コンサルティング業

土地の仲介とは異なり、すでに土地が決まっている場合のご依頼も多数頂いています。例えば、収益アパートが老朽化したため新築で建替えするか、リノベーションにより再生させるかの検討を行うケース。または活用されていない土地に集合住宅や商業施設を建築する事業企画業務。家族の資産活用において、相続対策を立案しつつ、どのように建築すれば中長期的に世代を超えた建築不動産計画。または企業の生産施設や営業拠点を企画する、CRE戦略(企業不動産戦略)の構築など、これらを総称して「不動産コンサルティング業務」と言います。
不動産コンサルティング業務はそのエリアリサーチや、事業者特性の分析から始まります。事業とは多面的ですから、もちろん事業収益性を明らかにしつつ、オーナーの真の目的を、チーム全体で探り、創作しながら進めるような特徴があります。

私たちはこの事業企画や不動産コンサルティングの分野で、リーディングカンパニーとして高い評価を頂いています。イマケンビル(設計監理/ヤマサキアトリエ)は(公財)不動産流通推進センターでの講義でのモデルケースとして採用され、高橋寿太郎が全国の不動産コンサルティングマスターへ講義をしています。さらに1階に誘致された『喫茶ランドリー(企画運営/グランドレベル)』の改革的な活躍により、同建築は築古一棟リノベーションの代表例となりました。いっぽうで建築教育の領域では、建築構法や生産の代表的な教科書である『建築生産(第三版)』において、「建築企画」と「不動産ファイナンス」の2つの章を、高橋寿太郎が田村誠邦先生より引継ぎ執筆しています。また建築士会でも、集合住宅の収支計画の立て方の講義を、建築士の皆さんに行っています。

不動産コンサルティングのメニューについては、詳しくは不動産コンサルティングのフローで説明します。