ikmoの比護結子さんが手掛ける戸建住宅の新築プロジェクトです。
クライアントは当初、敷地を探すエリアは広範囲にさまざまな地域を見ていました。最終的に、クライアントが選んだ敷地は売り買い両方の仲介を1社が行う取引となる物件で、わたしたち創造系不動産はローンコンサルティングという形でお手伝いさせていただきました。
不動産取引では、買主側、売主側、双方に仲介会社がついているのが理想です。
しかししばしば何らかの都合で、元々売主側の仲介がついていた不動産業者が双方の仲介をする形で不動産取引が行われます。この場合の不動産取引は構造上、元々売主側に仲介がついていたということもあり、売主側に有利になりがちです。
わたしたちはローンコンサルティングと並行して、契約書や重要事項説明書の確認をするなどして、買主側が土地を購入する際に不利にならないようにサポートをいたしました。
契約の段階で、買主側に知っておくべき土地の情報などが知らされないなど、買主側に不利な契約を交わすことになると、最終的に建てたい建物が建てらないこともあります。
建てたい住宅を建てることができるために、不動産取引には売主側・買主側双方に専門家のアドバイスが受けられることが重要です。
以下、建築家のテキストです。――――――――――――――――――――――――――
敷地は東京都心に隣接した様々なカルチャーが交錯するエリアで、住民のみが通る路地のインフラを維持する組合をつくり、コミュニティを大切にしている地域です。高齢化により空家や単身者向けアパートが増え、街は雑然とし日中は人が少なく路地は閑散としていました。敷地は南北2面で路地に面しており、フットプリントを小さくした3階建てとして南北にそれぞれ庭を配置し2つの道に開く住宅としました。
主な生活スペースを2階以上とし、1階は仕事場と工作や接客スペースとして使える土間空間として、庭にひらいています。仕事場には日中路地を見守る大人がいて、子どもたちは路地が広がったような庭で遊ぶ、安心して暮らせる環境をつくります。2階の生活スペースはテラスや出窓を介して庭と繋がり、街とほどよい距離感で落ち着いて暮らせる設えの工夫をしています。アクティブな建て主の暮らし方に合わせ、大きなテーブルのある広いダイニングキッチンに対して、リビングは小さな居場所を家じゅうにちりばめ、家族それぞれが様々な場所で過ごせる住宅としました。
- 住所:東京都中野区野方
- 構造規模:木造軸組工法 地上3階建て
- 建築面積:41.43㎡
- 延床面積:95.22㎡
- 完成年月:2023 年3 月
- 設計・監理:ikmo
- 不動産コンサルティング:創造系不動産 川原聡史
- 写真:西川公朗