建築家ユニットsome( )の森本芽衣さん宮武壮太郎さんと取り組む、マンションリノベーションプロジェクトです。

1階という選択肢

マンションの1階は一般に敬遠されがちです。暗い、道路の騒音が気になる、通行人の視線が入りやすい——そうしたイメージから、同じマンションでも1階住戸は上階より価格が低く設定されていることもしばしばです。

 

一方で、1階には固有のメリットもあります。階下への騒音を気にしなくていい、エレベーターを使わず出入りできる、荷物の搬入が楽、といった点は、暮らし方によっては大きな利点になります。

 

現地で確認できたこと

購入した物件は、JR武蔵境駅の駅前通り沿いに建つマンションの1階住戸です。

「駅前通り沿いの1階」は条件だけ見ると不利に映りますが、実際に現地を確認すると状況は異なりました。通りの交通量は比較的少なく、住戸と歩道の間には視線をほぼ完全に遮る生け垣があります。道路との高低差があるため室内への視線も入りにくく、道路の向かいには桜並木が広がっています。

これらの条件から、通り沿い1階住戸が一般的に抱えるデメリットの多くが、この物件では実質的に当てはまらないと判断しました。こうした見極めは、空間の読み方に慣れた建築家と一緒に現地を確認することで、より確かなものになります。

 

進行中のリノベーション設計

現在、some ( ) による設計が進んでいます。

 

1階という条件を踏まえながら、内部はもちろん窓辺も有効に活用できる空間構成を検討しています。地面に近い環境をどう設計に取り込むか——物件探しの際に現地で読み解いたことが、そのまま設計の方針に引き継がれています。

 

  • 住所:東京都武蔵野市
  • 専有面積:61.11㎡
  • 構造規模:鉄骨鉄筋コンクリート10階建て1階部分
  • 設計・監理:森本芽衣 宮武壮太郎|some(  )
  • 不動産コンサルティング:創造系不動産 川原聡史