建築家・渡邉光紀さんと取り組んでいるマンションリノベーションプロジェクトです。
建築家が自ら住まいを探し、購入に至るプロセスは、一般の方とは少し違った視点が加わるのが特徴です。たとえば物件の内見では単に間取りや内装を見るのではなく、光や風の通り方、天井の高さ、構造の成り立ちまで、より細やかな観察が行われます。「この壁は抜けそうか?」「配管スペースはあるか?」など、将来的なリノベーションの可能性を総合的しシュミレーションしながらの見学になります。
物件を絞り込んでいく中では、建物の竣工図からスケルトン状態にしたときの自由度や、どの部分が改修可能で、どこが制約になるかを見極めます。たとえばマンションの場合、スラブの厚みや排水経路の取り回しが、後のプランニングに大きく関わるため、早い段階でチェックしておくことが欠かせません。
意思決定のタイミングでは、リノベーションを前提にした予算の組み立ても行います。物件の購入価格だけでなく、工事費や設計費も含めて全体予算もバランスをみながら判断します。
購入前には、重要事項説明書や管理規約、過去の修繕履歴なども細かく確認します。とくに中古マンションでは、共用部の状態や管理体制、修繕積立金の状況なども、将来の資産価値に関わるため、注意深く読み込む必要があります。
こうした過程を経て、購入に至ります。単なる「住まい探し」ではなく、「これからの暮らしをどうデザインするか」を考える創造的なプロセスなのです。
- 住所:東京都目黒区
- 構造規模:鉄筋コンクリート造3階建ての3階部分
- 設計・監理:CHITOSE 渡邉光紀
- 不動産コンサルティング:創造系不動産 中村有希・川原聡史