―――野中さん、三谷さんから見て、創造系不動産の髙橋寿太郎さんは、どういう経営者だと思いますか?

(野中)

動画で高橋さんがインタビューしているのをみると、高橋さんは「誉め上手」だなと。「持ち上げ上手」というか。創造系不動産でスタッフとして働いていたら、気持ちよくなっちゃうんじゃないかな?と思いました(笑)。ちょっとしたことを経営者としてすくいあげて広げてくれるように感じます。

(三谷)

ぼくはもともと「不動産」って、あんまり仲良くなれる気がしなかったんですね。だけど、高橋寿太郎さんが「創造系不動産」という会社を生み出したときに「なんだこれは?」と。

たしかぼくが学生のときにSNSで見かけて、「なんだこの活動は」と思っていたところ、あるとき『新建築』に掲載作品のクレジットに、「構造設計」や「設備設計」が並ぶ中で、「不動産:創造系不動産」が載っていました。

新しい領域を開拓して、専門誌のメディアに認められた瞬間というものに立ち会いました。それがけっこう衝撃的でした。

(高橋)

それは、メンバーたちがやってくれました。ぼくは当時、正直あんまりピンときてなくて。初期リーダーOBの野々垣さん、須永さん、佐竹さん、藤谷さんが、若くて勢いがいい建築家とひたすらコラボしまくっていました。

会社ができて7年目くらいのときに、そういう現象が起きて。「へええ」と思いました。

(三谷)

雑誌のクレジット欄というのは、実務の人たちは見ています。どういう座組でプロジェクトが進んでいるのだろう、担当者は誰なんだろう、とか。そこに「不動産」というのが入り込んだ、最初の方々だと思います。

また、あいだけん(建築と経営のあいだ研究所)でもそうですが、微妙な隙間をグサッと全力でアクセルを踏むのが、とても上手な会社だなと思っています。意外な印象だったかもしれないですけど。

(高橋)

そういわれたのは、はじめてです。

(三谷)

高橋さんが社員の方に「自分は誉め上手ですか?」と聞いたら、もっと褒めろっていうかもしれないですね(笑)。

(高橋)

いちばん若い社員(飯山)がたしかにそういってました。これからもっと褒めようと思います(笑)。

 

※2024年 12月「建築と経営のあいだ研究所」のインタビューより一部抜粋と加筆修正。聞き手/プログラムファシリテーター・シブヤタカアキ氏

※野中あつみ氏経歴 https://www.aidaken.com/author/nonakaatsumi/ 「建築と経営のあいだ研究所」サイトより

※三谷裕樹氏経歴 https://www.aidaken.com/author/mitaniyuki 「建築と経営のあいだ研究所」サイトより

※野中あつみ氏、三谷裕樹氏が主宰するナノメートルアーキテクチャーのWebsite https://nm-9.com/