ムトカ建築事務所設計による、東京都文京区根津の新築住宅です。


根津に住まうことが夢であった4人家族の施主のために、敷地面積が約41.6㎡である限られた土地に様々なアイデアを盛り込み、緻密に設計されました。

敷地は準防火地域にありますが、外側サイディング+内側12.5mmのプラスターボードで、開口部を制限することで、準延焼防止建築物としたそうです。準耐火建築物と同等の建物で木造3階建てを実現する一方で、壁厚や床厚をできるだけ薄くし、延床面積が最大限に確保されています。



さかのぼると、両親から相続を受けた思い出の家を建築家に相談したことからプロジェクトは始まりました。
まずは、収益性をシミュレーションした上で、空き家をシェアハウスにリノベーションすることを検討しました。[①]
これからのライフプランや考え方を聞き進めていく中で、「家族が慣れ親しんだ地域にマイホームが欲しい」という思いがあることがわかりました。そこで、相続を受けた実家の売却と並行して新築戸建の土地探しが始まりました。[②]

住み替えでは、税の観点を持つことがとても重要です。譲渡所得税の3,000万円控除または住宅ローン控除のどちらを受けるかについて、売却活動の早い段階で税理士に相談することで、ご家族にとってよりよい選択を取ることができました。

売却が完了したタイミングで、当初探していた面積よりも小さな土地が根津に現れました。すぐに建築家と連携してどれくらいの大きさまで建物が建てられるかを検証して、縦に積層することで必要面積を確保できることがわかり、土地を購入することができました。
- 住所:東京都文京区根津
- 主要用途:住宅
- 構造規模:木造地上3階建て
- 設計・監理:ムトカ建築事務所
- 施工:阿部建築
- 不動産コンサルティング:創造系不動産 佐竹雄太 安藤美香
- 記事編集:創造系不動産 片山優樹