KHアーキテクツの林謙太郎さんの設計による、東京都世田谷区の新築住宅です。

東京都世田谷区にある、もともと家屋があった一帯の土地を、親族間でどのように分筆するのかを検証しました。

 

分筆とは一筆の土地を複数の土地に法的に分割することを言い、法務局等に分筆登記を申請することによって行われます。土地が分筆されれば、分筆後の土地には新たな地番が付され、別々の所有者の権利を明確にさせることが可能になります。また、建築時等に融資を受ける際に抵当権設定の範囲を限定させることもできます。

 

所有者による今後の将来的な建築や不動産の事業計画を考えるにあたって、建築家と一緒に建て替え方法について検証しました。主に、現在の権利関係、土地境界の状況、現状の建物位置、都市計画法並びに建築基準法上の状況を調査して、建築的かつ不動産的視点から分割のシミュレーションをお客様に提案しました。そのプロセスを経て、分筆ラインとそれに対する内部空間の構成を何度も練って分筆を行いました。

コートを中心とした親子2世帯が緩やかなつながりと寒暖差が少ない快適な店舗併用の二世帯住宅

建築家の林謙太郎さんは奥行きの長い敷地で、親子2世帯のそれぞれが適切な住環境と寒暖差が少ない快適な温熱環境を実現しました。

中庭型の平面計画とし、敷地奥側の居室に中庭(コート)から採光通風が得られるようにしました。このコートを中心として親子2世帯が緩やかな距離感を保ちつつコミュニケーションが取れるように計画しました。温熱環境ではHEAT20G2グレードの高気密高断熱仕様とすることで、住宅全体に極端な寒暖差が生じないようになりました。

  • 住所:東京都世田谷区
  • 主要用途:店舗併用住宅
  • 構造規模:木造地上2階建て
  • 延床面積: 115㎡
  • 設計・監理:KHアーキテクツ株式会社 林謙太郎
  • 施工:株式会社 木心
  • 不動産コンサルティング:創造系不動産 須永則明
  • 写真:黒住直臣