建て主と建築家が見つけたのは、敷地内に大きな高低差のある土地でした。 土地の購入前から建て主の希望をヒアリングし、この土地の特徴をどのように建築に生かしていくかというシミュレーションを重ねていきました。

■ 建築と不動産の両側面からシミュレーション土地の境界や関連する法令上の条件、接道状況、インフラの引き込み、そして高低差が工事費へ与える影響などを多角的に確認。

土地を購入した後にどのような建築が可能になるのか、予算を含めて総合的に見極めていきました。

 

■ 土地の輪郭と建物の構成

Buttondesign は、道路に近い低い位置に車庫を設け、その上部から高い側の地盤へ向かって住居部分を展開する構成を考案しました。

高低差の処理と建物の計画を切り離すのではなく、車庫、アプローチ、居住空間の関係性を「一つの断面」として組み立てています。

完成した「横浜の家」は、道路面に接するコンクリートの基壇の上に、黒い外装の軽快な住居部分が載る構成となりました。土地の高低差がそのまま建物の輪郭として現れています。

■ 敷地を立体的に読み解く家づくり道路から車庫へ入り、その上部に居住空間を重ねる。敷地を平らな面として捉えるのではなく、立体的に読み解くことで、土地の扱いと建築の構成を一つの計画として組み立てることができました。

土地の特徴を受け止めるところから建築を考える。土地の見方と建築のつくり方を、購入前の段階から一緒に検討し実現したプロジェクトです。

 

 

  • 用途:専用住宅
  • 所在地:神奈川県横浜市
  • 敷地面積:165.38㎡
  • 建築面積:65.75㎡
  • 延床面積:130.49㎡
  • 構造・規模:木造一部 RC 造/地上 2 階地下 1 階建て
  • 設計・監理:Buttondesign
  • 構造設計:川村構造設計室
  • 施工:KICHI&Associates Inc.
  • 不動産コンサルティング:創造系不動産 須永則明