CASE STUDY69蒲田の集合住宅

建築家の武田清明さんによる、東京の蒲田駅前商店街の集合住宅プロジェクトです。大通りとアーケード付き商店街に挟まれた敷地で、中高層の雑居ビルが立ち並ぶ地区です。オーナーは戦後からこの地で商売を営んできました。

今回、武田さんと創造系不動産は、企画段階において建築の収益性を検討しました。賃料収入と借入返済と固定資産税等とのバランスから、4階建ての集合住宅(かつ1・2階は店舗・事務所)が最も効率的との結論を得て、金融機関との折衝を行いました。
かつての日本は、敷地に対して床面積を最大化することが経済的に唯一の正解と考えられてきましたが、低成長・人口減少の時代では必ずしもそうではありません。武田さんと創造系は、それを定量的に建築計画として示しました。

武田さんの建築は、アーケードの高さで固定される階高と、大通り側に設定できる階高のギャップを鉄筋コンクリートのフレームで目に見える形で表し、立体的に重層する内部空間を作り上げています。雑居ビルの谷間となる屋上にも専用テラスが計画され、都市に快適に暮らすための非日常的な仕掛けとなっています。

また、人工物でありながら自然物のようであり、構造体でありながら独特の表情を持つ仕上げ材にもなる、武田さんの近作「鶴岡邸」でも注目された、洗出しコンクリート仕上げ(表面のモルタルのみを洗い流し砂利を浮き立たせる仕上げ)が随所に用いられています。
2022年9月竣工、10月入居開始予定。

住所:東京都大田区
敷地面積:167.41㎡
建築面積:120.46㎡
延床面積:392.22㎡
構造規模:鉄筋コンクリート造地上4階建て
設計・監理:武田清明建築設計事務所 武田清明・相川航
構造設計:ASA 鈴木啓
設備設計:EOSplus
施工:岩本組
パース・模型写真:武田清明建築設計事務所
資金計画コンサルティング・リーシング:創造系不動産 高橋寿太郎・倉本琢

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