ケーススタディ

CASE STUDY 12武蔵境の家

ある不動産の売却物件情報が入ってきたので、現地を確認しました。なんと間口1mに満たない細い路地を通っていかないと、家にたどり着きません。でもアプローチの雰囲気は、いい感じです。
奥には古家がひとつ。一般的には、道路に接する間口が狭すぎて、建築基準法43条にある「2mの接道義務」を果たさないので、一度取り壊すと、新しく家を建てることができません。これをリノベーションで何とかすることはできるのでしょうか。
これはやってみないと分からない。DIMPLE建築設計事務所の建築家、堀泰彰さんは、大幅なリノベーションに挑戦します。生まれ変わった白い外観。さりげなく、シンプルな印象ですが、内部に入ると驚きを隠せません。
古い柱や梁は残して、新旧のコントラストが心地よく視界に飛び込みます。まさかこんな空間になる可能性があったとは思いもしませんでした。またその「古さ」自体の価値を、堀泰彰さんのデザインが伝えてくれます。
アプローチは細いのですが、奥は広く、しっかりした庭もあります。en景観設計の中山さんがデザインに参画されました。
2階に浮かぶような白い箱は、ウォークインクローゼットです。新しさと古さのコントラストは立体的に展開します。落ち着きながらも刺激的なリノベーションが完成しました。

土地売却の情報には「再建築不可」と記載されたものがあります。
文字通り建替えができない物件で、理由はたいてい、「建築基準法の接道要件を満たしていない」からです。しかし家が建て変わらないと、最後はどうなるのでしょう。そんな困難に挑戦したプロジェクトです。

住所: 東京都武蔵野市
敷地面積:134㎡
建築面積:51.74㎡
延床面積:77.08㎡
構造規模: 木造2階建て
設計・監理: DIMPLE建築設計事務所 堀泰彰
不動産アドバイス: 創造系不動産 高橋寿太郎
施工: (株)木心
植栽: en景観設計 中山大輔
雑誌掲載: LIVES VOL.86
『100万社のマーケティング 06号』企業を変えた売れ続けるための仕組み

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