CASE STUDY66小平の家

デザインライフ設計室 青木律典設計による、小平市の夫婦+子ども二人のための住宅です。

クライアントは、ご家族で緑を感じながら暮らしたいという要望がありました。都心へのアクセスも考慮したエリアで、そうした土地は限られます。

クライアントと建築家が見つけた土地は、旗竿地でしたが、その裏手に小さな通路と大きな緑地に面している魅力的な敷地です。

周辺環境を取り入れ、各部屋ごとに多様な緑を感じられる工夫がされています。

住宅に同じように接している緑でも、階や各部屋ごとに違う表情を感じることができます。

 

建築家は住空間のアイデアを考えながら、土地探しをしています。そのイメージをクライアントと共有することから家づくりがスタートします。

土地探しの段階から家づくりが始まっていることに、気付かされます。

 

以下、建築家のテキストです。

 

緑を感じる家

 

この計画は緑を感じながら暮らしたいという建て主と一緒に土地を探すことからはじめました。

敷地は道路に接する路地状の部分とその奥に広がりのある、いわゆる旗竿地ですが前面道路の反対側にあたる裏手には小さな道と大きな緑地が広がっています。旗竿地としては恵まれた環境にあり、この緑を借景として取り込み、生活の一部として感じられるような住まいにしたいと考えました。

借景を生活の一部として取り込むためには、室内の振る舞いに合わせた緑の多様な表情を感じられるような仕掛けを設けようと思いました。

1階と2階で同じように接している緑ですが窓際に小さな吹き抜けを設けることで、それぞれの室との関係に距離が生まれることに気づきました。大きな窓を設けただけではなく、窓の配置と高さ、窓際の設えと距離の取り方を工夫することにより物理的な変化と合わせて、心理的な変化が起こることも期待しています。

周辺は低層の住宅が建ち並ぶ第一種低層住居専用地域のため、建物の北側の高さに制限があります。

1階と2階の室の組み合せを考え、高さを調節することで天井高さを十分に確保しにくい状況でも積極的に使いたくなる場となるよう工夫をしました。制限を取り込み、上手く利用することで小さな住宅だからこその親密で落ち着きのある空間が生まれました。この地に長く続く既存の緑と新たに加わる緑が一体的に混ざり合い、この住まいと共に新しい風景として継続していくことを願っています。

所在地:東京都小平市
構造規模:木造軸組工法 地上2階建て
敷地面積:122.49㎡(37.05坪)
延床面積:85.79㎡(25.95坪)
設計監理:デザインライフ設計室
構造設計:ハシゴタカ建築設計事務所
施工:幹建設
植栽:彩苑
写真:中村 晃
不動産コンサルティング:創造系不動産 須永則明
メディア掲載:アーキテクチャーフォト

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