CASE STUDY63床と光の家

高池葉子建築設計事務所の設計による新築住宅のプロジェクトです。
敷地は最寄駅からほど近い、ニュータウンの分譲宅地の一画。
既に住宅が立ち並ぶ区画もある中で、まだ更地がひろがるエリアです。
クライアントご家族は建築家と共に様々なエリアで土地を見ていく中で、この土地に出会いました。
ニュータウンという環境をどう建築的、不動産的に捉えるか。周りの用途地域を見ながら今後どう変わっていく可能性があるかなど思考しながら検討が進みました。

建物を計画する際、多くの場合は周りの環境を読み解き、窓の位置や建物の形状を設計することで、光を上手く取り入れたりプライバシーを確保したり工夫をします。
しかし、今回の土地は2方が更地に面しており、周辺に住宅がどのように建っていくか分からないため、そのような計画は困難でした。

そういった今後変わりゆく環境の中でも変わらない住環境を創ること。
これをどう実現していくかのイメージを、土地を買う前の段階で建築家と共有することがとても重要です。

完成した住宅は、通常の透明な窓の以外に、ポリカーボネイトの不透明な壁が建物を囲み、隣地からの視線を遮りプライバシーを確保しながら、光を室内に取り込む工夫がされています。
またご家族にとって充分な広さの土地を選び、なるべく建物を敷地境界線に寄せて建てずに隣地との間に余白を取るように配置する事で、周辺環境が変わってもいつまでも光が入るよう設計されています。

室内は、床のレベルがズレながら重なり合っています。
これにより2階建ての家でありながら多様な場所が生まれつつ、どこにいても家族の雰囲気を感じる事が出来、床同士の隙間から空が見えたり、光が降り注いだり、暮らしを楽しむ事が出来る空間となっています。

住所:千葉県八千代市
敷地面積:191.76㎡
建築面積:57.93㎡
延床面積:86.57㎡
構造規模:木造地上2階建て
設計・監理:高池葉子建築設計事務所
構造設計:浜田英明建築構造設計
施工:21世紀工務店
照明:DAISUKI LIGHT
写真:中村絵(2枚目、3枚目)
外構デザイン:フォルク
外構工事:武田屋作庭店
家具:イノウエインダストリィズ
不動産コンサルティング:創造系不動産 佐竹雄太
掲載:『新建築住宅特集』2021年6月号

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