デザイナー渡部紘史さんによる書家鈴木猛利さんのアトリエ兼書道教室の設計です。場所は神楽坂のテナントビルのワンフロア。
このケースのような賃貸のテナント物件探しは、住宅などのそれとは異なり、面積や賃料など以外に街の雰囲気がイメージやブランドに合っているか、対象とするお客さんの層が来やすい立地になっているか、空間はその用途として生かせそうな間取りになっているか、どこまで改装が可能で退出時どこまで回復するか、設備はそのまま使用可能か、収益は回るのかなど多くの要素をよりシビアに検討していく事が求められます。
物件探しからデザイナーと不動産屋がタッグを組みサポートしていく事で、オーナーの負担を少しでも減らし物件探しをスムーズに進める事が出来ます。
CASE STUDY26白日居
価値を捉えて伸ばす

今回は特にご要望が作品を制作するアトリエと書道教室、時にはギャラリーにもなる複合的な目的のある空間のため、どのようにそれらを共存させるかが物件探しにおいても大きなテーマになり、物件探しから完成のイメージを持っていることが求められました。
デザイナーと物件を複数回っていく中で様々な案を検討し、最終的には入口を中央に持ち、両脇に広がりのある空間を持つ特殊な形状の物件に決まり、入口のある中央の長細い空間を活かすデザインでその物件の価値を捉えた空間が完成しました。

エントランスの小上がり。自然と靴を脱ぐことをアフォードされます。

アトリエ&添削・打ち合わせスペース。柔らかい光が通りから入ってきます。

教室スペース。集中できるよう照明計画がデザインされています。

アトリエと教室に挟まれた長細いスペースには異なる軸線を持つ壁を挿入する事で、視線を適度に分節しながら空間内の動きのなかでシーケンシャルな濃淡を感じる事が出来ます。
住所:東京都新宿区矢来町
規模:約90㎡
設計・施工:渡部紘史
写真:新井晃平
不動産コンサルタント:創造系不動産 佐竹雄太
白日居HP:http://www.mohri-s.com/



CASE STUDY
bk3建築学科のための不動産学基礎
bk2建築と経営のあいだ
bk1建築と不動産のあいだ
57OREC green lab 福岡
56MOTOMACHI TWIN
55OREC green lab 弘前
54水戸の精米所転用
53品川の家
52方南町の家
51釜浅商店
50つくばの家
49笹沼邸
48木質組立通し柱連結構造の家
47At terrace
46BIOTOPE OFFICE
45ミニマムな住居
44空地を携える土地
43葛西橋通りの住居改修
42運河沿いの住居と店舗
41高台の住居
40市川スキップハウス
39相模原の家
38堀口珈琲 横浜ロースタリー
37FROMM-南行徳のシェアハウス-
36東寺尾東台の家
35西の宮・HOUSE・D
34小平の改修住居
33国分寺の小さな住居
32Dolls - 着せ替え人形のように生成変化するオフィスビル
31西早稲田の新オフィス
30四街道の家
29三ノ輪の家
28街の家
27広尾の家リノベーション
26白日居
25西八王子の家
243つの擁壁・2つの高さ・1つの家
23東貝塚の納屋
22Rikyu Renewal Plan
21西日暮里のシェアハウス
20限りなく「公」に近い「私」
19コエドビール新工場
18明るく閉じた旗竿地の家
17三鷹のマンション
16ひるのひかり|よるのあかり
15イマケンビル
14OREC green lab 長野
13カナエル
12武蔵境の家
11芝公園マンション・リノベ
10Ware-House
09三角屋根の家
08エイトビル オフィス
07骨董通り原状回復
06SI reform 1
05つくばの家
04葉山の土地 -SEASCAPE HOUSE-
03豊島の土地と賃貸併用住宅
02西つつじヶ丘の土地
01三軒茶屋の土地