固定資産は建築や土地だけではありません。住宅地の小路や階段の中には、個人(民間)が所有している固定資産としての道があります。そのほとんどは所有者の通行に供するために存在していますが、中には公道と変わりなく不特定多数の人が自由に利用するような、扱いとして限りなく「公道」に近い「私道」も存在しています。建築・不動産はそこにどのようにアプローチできるでしょうか。
CASE STUDY20限りなく「公」に近い「私」
南青山のブティックなどが並ぶ通りを脇に入った小道に、長い年月で擦り減った小さな大矢石の階段があります。
それは近隣の住民の生活の一部であり、通り抜けでき、裏道として多くの人が利用している「私道」の一部です。



道はインフラです。日本の多くの道は当たり前に整備されいて、大きく差別化がないように思われます。しかし、実のところ道の在り方はそのエリアの価値に影響を与えています。アスファルトで舗装された広めの歩道があり、ガードレールで歩行者が歩きやすい。自転車道が整備されている、並木があり木陰がある、ベンチがあり少し休める。道も細かく見ていくとそのエリアの印象を大きく左右する要因の一つである事に気付きます。南青山という立地のこの道に「何か」をデザインすることで周辺含めたエリアの価値の向上を図る事を今回の目的としています。



建築家、元木大輔さんによってオブジェのような「日除け」が完成しました。
この構築物が、階段を通る人にほんの少しの瞬間、メッシュの重ね合わせで作られた柔らかな影を落とします。
本プロジェクトは非常に長い視野を持っています。なぜならばエリアの価値は時間をかけて様々な要因の複合的な影響を受け変わるものだからです。
この「日除け」が、多くの人の日常、非日常にシーンの中でエリアのアイコンの一つとなると考えています。
住所:東京都港区南青山6丁目←場所はここをクリック
設計:DDAA(元木大輔、角田和也)
施工:古賀造
撮影:長谷川健太(写真4,5,6枚目)
不動産コンサルティング:創造系不動産 高橋寿太郎、佐竹雄太



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