CASE STUDY44空地を携える土地

東京都東部で計画中の、戸建住宅の新築プロジェクトです。

どんな基準によって土地を選び、家づくりを進めていけばいいのか。
どんな建て主にも共通のなやみです。
駅に近い・利便性が高いという意味合いでの立地の良さと、建築的な面白さ・豊かさを引き出す立地の良さは別物です。整った高額な土地だから優れた建築になるわけでもありません。

ですが、建築・不動産の専門家双方の意見を聞きながら進めていくことで、ふたつの視点を重ね合わせ、家づくりを進めていくことができます。

本プロジェクトの敷地は、二方向に抜けた立地です。
この土地をどのような基準でみていけばいいのでしょうか。

不動産の視点からみると、既存の建物はあるか、測量を行う必要があるか、境界の状況はどうなっているかといったポイントが重要です。いずれも、資金計画に影響が出るポイントです。
これは、どんな土地をみる場合も同様です。
さらに今回は、コンパクトな敷地だったことから、法令の制限が建築に及ぼす影響についても会話が行われました。
こうした会話によって、購入によるリスクがないかを検討していきます。

一方で、建築の視点からみると、この敷地がとても稀有な立地であることが分かってきます。
南側に小学校があり、音環境が気になるという方もいるかもしれません。ですが、公共的な建物の敷地が目の前にあるということは、長く環境が変わらないというメリットがあります。
そして、二面接道で南北に開放的でありながら、角地ではないため少し守られている感覚もある。
そんなふしぎなバランスを持った敷地です。
いずれも、数値ではあらわれない価値でした。

その価値をどう空間に活かしていくか。
建て主と建築家の家づくりが次のフェーズに進んでいきます。

プロジェクト進行中…

住所:東京都東部
構造規模:未定
設計・監理:Atmos 川口貴仁 吹野晃平 宮下巧大
設計協力:flat class architects 山梨綾菜 渡邉圭
建築不動産コンサルティング:創造系不動産 本山哲也

  CASE STUDY 43葛西橋通りの住居改修

CASE STUDY